ど弱音と負けん気
常日頃、私は自身をまるごと滅多打ちにする傾向がある。
それを、本当に変えたいと今日改めて思う。
今年に入ってから30歳が急に近く思えて、正直焦りもある。
ざっくりと「私は、みんなみたいに社会人として立派に仕事ができるわけでもなければ
芸術に秀でているわけでもなく、家庭を築いて子どもを育ててるわけでもない。」
という具合に、わざわざ幅広いジャンルでこてんぱんにしてしまう。
どの人生も私には遠いのだ。
つい先日、わざわざ本番前にそういう悪循環に陥って、
「自分の気持ちに負けた状態」で歌ってしまった。 変に失敗するより悔しかった。
社会人になって、音楽やめた時期も長かったし
元々再開時は「細々できたら満点◎」っていう何の期待もなかった。
でもチャンスは巡ってくるもので、
少し仕事をもらうこともあって意識も意志も変化していった。
「やっぱり上手くなりたい。仕事はすごく嬉しい。」と、ど本音。
けれど、その気持ちがひょこっと出てくるたびに
「無理、やめとき、足元固め、何歳やねん、みんなもっとしっかりしてるぞ・・・」
って自分の中から声がする。
その後、先生に「あなたはずっと良くなってきましたよ。私がそういうんだから、信じて!自分を信じて!」と言われ、
私と全く次元の違う先輩には「これからもお互い頑張ろうね」と励まされた。
私は、嬉しくも恥ずかしかった。
勝手に人と比べて、自分の価値は遠く離れたところに軸を持っているんだなと。
人から言われたことで自分を測りすぎず、
ちゃんと価値を内に持って生きていきたい・・・
すぐには難しいけど、小さなことから。
帰路で椎名林檎さんを聴く
「・・・信じたいものが一番怪しくて 恐怖を覚えていながら どうしても負けちゃあいられない 私は今日も・・・」
はっとする。
めちゃくちゃ弱い私やけど、まだ負けてられへんなーと
そう思える自分を褒めながら帰った。